ステフィン・カリーもすごいけど、NBAの解析システムも相当すごかった。
ステフィン・カリー擁するゴールデンステート・ウォリアーズの記録的な快調、コービー・ブライアントの引退など、今シーズンは何かと話題が多く、日本でも根強い人気を誇るNBA。そんなNBAの公式サイトを見ていると、びっくりすることがあります。
これらはNBAの公式サイトで見れるデータですが、とても細かいデータまで目にすることができます。
上の画像はNBAの選手を、ゴール、リバウンド、アシスト、スティールの1試合平均の数にしたがって、ランキング形式に並べたものです。サッカーなど他のスポーツでも似たようなデータは存在します。しかし、バスケットボールという非常に展開の早いスポーツで、選手も目まぐるしく交代する中で、リバウンド成功率やドリブル後のシュート成功率といった迅速なカウントが非常に難しいデータを算出するのは並大抵のシステムではできないはずです。
それもそのはず、現在NBAの行われるアリーナの中には計6台のカメラが設置されていたのです。その様子がわかるのがこちらの動画。
STATS LLC社のシステムであるSportVUというテクノロジーで、サッカーに使われていたテクノロジーを進化させ、2010年からNBAにも導入されました。
選手ひとりひとりがどこからシュート・パスをしたのか、ボールを持っていたのは何秒か、というところまで算出してしまうのだから、これは本当にすごいシステムですね。チームや選手はそのデータを使ってトレーニングし、次の試合に備える。そしてそのデータの大部分を一般消費者である私達も見ることができる。これはプレイヤー側にも観客側にもメリットのあるテクノロジーの導入方法であると言えます。
スポーツとテクノロジーの見事な融合によって至高のエンターテイメントができあがる好例として今回は取り上げてみました。
image by NBA.com